尾久のギャラリーで面白いハガキを手に入れたので、そのまま歩いて行ってみる。
引越し/パフォーマンス/インスタレーションとサブタイトルが付いた、東尾久のギャラリーと約1.2km離れた所にある、フジコーポという住居。2会場での展示。
まずはギャラリー「OGU MAG」へ。
何やら荷物がいっぱい。作家の石黒曜子さんが引越してきた荷物らしい。
たまたまご本人はお留守でしたが、このスペースで宿泊もしているそうである。
中に入れるのは、このスペースのみ。長靴を履いて傘を差し、雨の音を聞きながら、石黒さんの荷物を眺める・・・(コレが実は、この後に行くフジコーポで重要になって来る。ボ〜っと眺めてないで、もっとひとつひとつ頭にたたき込んでおけば良かった!!と反省)
長い商店街を2つ抜け、住宅街に入りやっとたどり着いたフジコーポ。
あったあった!何だかうれしい。
102号室には留守番の方がいて、「お一人づつお入り下さい」と言われ、しばし10分外で待つ。(その間に、顔や腕を蚊に3ヶ所刺される)
いよいよ中に。音声ガイダンスの入ったiPodを渡され、中から鍵を掛ける。カチャ!
荷物は運び出されたガランとした部屋。でも、タタミや壁に生活の残り香を残した部屋。
そして淡々と語られる、さっき見た石黒さんのモノたちがそこにあった状況。そしてここでの思い出。
2階の窓を開け、目に入ってくる風景。この景色を毎日眺めて生活してた、会ったこともない石黒さんの事を思い、ちょっと息苦しくなる。
いい本を読み、その中にどっぷり入り込んでしまったかの様な、重く、有意義な体感でした。
実は明日7/24(日)までの展示です。
明日までなので、行かれない方が多いと思い、ちょっと詳しく書いてしまいましたが、面白い展示でした。石黒さんは、留学されるそうで、本当の引越しです。
音声ガイダンスは、ダウンロード出来ます。